深夜0時のドッペルゲンガー

「私は、しずくがドッペルゲンガーと入れ替わって復讐している姿なんて見たくない!!それに、復讐なんてしたらしずくはイジメっ子たちと同じになるよ!?」

「ふーん、アンタ…天野咲だよね。アンタはそんな風に考えてるんだ」

すると、黙っていたドッペルゲンガーが声を上げた。

「イジメをする奴なんて、生きている価値があると思ってるの?ていうかあたしは、ただそれ相応の罰を与えてようとしているだけ。それのなにが悪いわけ?それにね…アンタは『復讐したらイジメっ子たちと同じになる』って言うけど、あたしはそう思わない。イジメっ子とイジメられっ子の関係は、ハッキリ言って雲泥の差があるの。イジメっ子が上、イジメられっ子が下。でも– –イジメられっ子がイジメっ子に復讐して、初めて立場が逆転する。そこでイジメられっ子がイジメっ子になるだなんてバカな話もあるけど、うまくやればイジメっ子と同じ土俵に立てる」

「それでもダメだよ、復讐なんて!!!!」

至近距離で睨み合うドッペルゲンガーと咲。

普通に考えたら咲の意見が正しいけど、ドッペルゲンガーの意見も一理あるように思えてきた。