深夜0時のドッペルゲンガー

えっ!?

振り向くと、昇降口の扉の向こうに咲がいた。

話を聞いていたのだろうか。

泣きそうな咲を見た瞬間、私は長い長い眠りから今目覚めたかのように、ハッとした。

『アイツらに– –』

言おうとしていた続きにゾッとし、慌ててドッペルゲンガー手を取っていた自分の手を離す。

「しずく!私、少し前にここに着いたんだけど…ドッペルゲンガーとの話、全部聞いたの」

「そう、だったの…?」

じゃあ、私が今まさにしようとしていたことも見られただろう。

情けなさでいっぱいになる。

「お願いしずく、復讐なんてやめて!!!」

「咲…」