深夜0時のドッペルゲンガー

どうしたらいいの– –

『しずく!!ねぇしずく!?』

「あっ…」

床に転がっているスマホから聞こえた咲の声。

彼女の声に答える余裕はなかったが、とっさにスマホを見る。

暗闇のトイレの中で、スマホから出ている光は眩しいくらいだった。

光…光?

そうだ!!

私はスマホを掴むと、ライトをつけた。

そして– –ドッペルゲンガーにそれを向けた!

「眩しいっ」

そう言って腕で目を覆ったドッペルゲンガー。

声まで私と同じだ…って、そんなこと考えてるひまはない!!

私はすぐにドッペルゲンガーを突き飛ばすと、転んだそれの横を通り抜け、トイレから飛び出した。