甘々王子とやらかしヒーロー



土曜日 体育館

和泉のプレイをうっとり見ている五十嵐

松本:「おまえホント和泉が好きだよな」

五十嵐:「はい、好きです! あのドリブルからの流れるようなシュート、最高じゃないですか!」

松本:「あーまあそうなんだよな」

二人して和泉のプレイに見とれている

松本:「てか、ちょっとは俺もホメてくれ。俺はホメられて伸びるタイプなんだ」

五十嵐:「あー んー、和泉先輩とのコンビネーションは好きですよ」

松本:「おまえ、俺に全く興味ないのな」

ショボンとしながら練習に戻る松本




部室

キャプテン:「よし、ミーティングは以上」


それぞれ帰り支度をしている中、一年生部員が小声で話し始めた

高橋:「なんだかな…このチームって保守的だよな。俺はもっとこう攻めた方が」

和泉:「おい!」

高橋:ヤバい! 聞かれた?!

和泉:「高橋はもっと攻めた方がいいって思ってんのか?」

高橋:「……っ、…はい」

和泉:「なんでさっき言わねーんだよ」

高橋:「あっいや、俺まだ一年ですし余計なことは言えませんよ」 

和泉:「? なんでた? オレは一年の時から言ってたぞ」

それはあなただからというまわりからの視線

和泉:「おーいみんな、悪ぃけどもっかいミーティングしようぜ。」

松本:「どしたどした?」

和泉:「いやもうちょっとみんなの意見も聞いてみた方がいいと思う」

舞香:「はい、じゃあみんな集まって」




解散後

高橋:「小林先輩すみませんでした。せっかく機会をもらったのに、結局何も変わらなくて…」

和泉:「何言ってんだ、変えることが目的じゃない、一人一人意見を言うことが大事なんだ」

一年生数人が耳を傾ける

和泉:「いいか、オレたちは全員で一つのチームなんだ。試合に出てるヤツだけじゃなくみんなで作り上げていくんだよ」

高橋:「小林先輩っ」

五十嵐:カ、カッコいい!! さすが和泉先輩! 
だけどまずいぞ、みんなに和泉先輩のよさが広まって好きになられたら困る! これ以上ライバルが増えたら…

五十嵐:「和泉先輩もう帰りましょう」

五十嵐は和泉の腕を引っ張った

和泉:「お、おう。じゃまたな」

一年部員:「お疲れさまでした」


和泉:「五十嵐、おまえも何かあったらちゃんと言えよ」

五十嵐:「はい! 和泉先輩好きです!」

和泉:「あっいやそういうことじゃなくて…」

五十嵐:「やっぱり好きです、明日デートしてください」

和泉:「デ、デート!?」

五十嵐:「あっ、もしかして明日は桐谷先輩とデートですか?」

和泉:「あ、あー、そう…そうだ。だから明日はダメだ」

五十嵐:「ちぇっ、じゃ大会終わったら僕ともデートしてくださいね」

和泉:「はぁ、何言ってんだよ! オレには日和という彼女が…」

五十嵐:「ちなみに明日はどこ行くんですか?」

和泉:「おい、人の話を…」

五十嵐:「映画ですか?」

和泉:「…おう、そうそう映画!」

もう面倒くさくなってきた和泉

五十嵐:「もしかして "まさかあなたが私を…" ですか?」

和泉:「おう、それそれ」

五十嵐:「僕もあれ内容気になってて…じゃ月曜日教えてくださいね」

和泉:あ? あれ? 
これは…映画見に行かないといけないんじゃ…
ひ、日和ぃ~


夜、日和に電話をかける和泉