放課後
祐生:「桐谷、帰るぞ」
日和:「うん、また明日ね彩芽ちゃん」
彩芽:「バイバイ」
祐生:「なあ、なんか見られてないか?」
祐生にそう言われ辺りをキョロキョロする日和
五十嵐と目が合う
五十嵐:「桐谷先輩!」
祐生:「うおっ…なんだ?!」
五十嵐:「こ、これはどういうことですか! ふ…ふた…二股!?」
日和:「あとで説明するから合わせて」
小声で祐生に頼む日和
日和:「い、五十嵐くん、えーと この祐生くんとはね、幼なじみで今同じクラスで…祐生くんの叔父さんがやってるカフェで一緒にバイトしてて…えっとだからお友だ…」
五十嵐:「和泉先輩と付き合ってるくせに、こんな怖い顔の人ともなんて…和泉先輩がかわいそうですっ」
祐生:「はあ?」
日和:「だから違うの! 友達だよ!! 祐生くんとは友達なの」
五十嵐:「友達?」
疑いの眼差しで祐生を見る五十嵐
目で祐生に合図をする日和
祐生:はあ、しょうがねーなぁ
祐生:「ああ、桐谷とは友達でバイト仲間だ!」
ドスをきかせた声で五十嵐を睨みつける祐生
祐生の迫力にビビる五十嵐
五十嵐:「……だ、だとしても…男と二人きりで帰るとか…和泉先輩は何も言わないんですか?」
カバンを抱きしめながら必死で反撃する五十嵐
日和:「え? そ、それは…そう、祐生くんと和泉くんも友達で…二人すっごく仲がいいの。だから信用してくれてるというか…」
祐生:はああ? 小林とオレが仲がいいだって?!
ㇺっとする祐生に必死で目で訴える日和
五十嵐:「わかりました」
日和:ホッ
五十嵐:「ホントかどうか和泉先輩に確認します」
日和:え?! ちょっと待って……確認される前に急いで和泉くんに連絡して話合わせてもらわないと…
日和がそう思っているところに
和泉:「日和ぃ」
日和:!!
間の悪いことに和泉が走ってきた
和泉:「おー、五十嵐こんなとこで何してんだ?」
五十嵐:「和泉先輩の彼女の桐谷先輩が、他の男と帰ってたので事情を聞いていました」
和泉:「彼女って…おい!」
嬉しそうに照れる和泉
祐生:「おい、これはどういうことだ?」
和泉:「はあ、またおまえかよっ」
祐生:「それはこっちのセリフだ!」
睨み合う二人
日和:あー、もう!
五十嵐:「ちょっと二人仲悪いじゃないですか!」
日和:「あ…こ、この二人はこれが通常運転というか…これで案外通じ合ってて…」
五十嵐:「和泉先輩、彼女を他の男と帰らせてもいいんですか?」
和泉:「え? ……あー、こいつなら大丈夫だ」
祐生:!!
日和:和泉くん?!
和泉:「ほら五十嵐、部活行くぞ! 日和、バイト頑張れよ」
日和:「うん、和泉くんも部活頑張って!」
和泉:「おう」
走って部活に向かう和泉
五十嵐:「待ってくださいよー、和泉先輩ぃ」
日和:「………というわけなの。ごめんね、話合わせてもらって」
祐生:「いや…オレはホントのことしか言ってねーよ」
やるせない気持ちの祐生だった
