日和:もしかして…
日和は数日前、修一の家で集まった勉強会の日のことを思い出す
和泉:「なあ日和、日和にお願いしたいことあんだけど」
日和:和泉くんが私にお願いなんて…何だろう?
日和:「ん、何?」
和泉:「あのさ、もうちょっとだけオレを彼氏にしてくんねーかな」
日和:え?!
修一と美咲は顔を見合わせる
修一:「和泉、おまえやっと…」
和泉:「待て修一!」
和泉は修一の口をふさいだ
和泉:「実は……バスケ部の後輩から告られて」
美咲:「おっ、よかったじゃん和泉」
和泉:「全然よくねー! そいつ男だぞ!!」
言葉に詰まる修一たち
和泉:「で、オレ彼女がいるからって断ったんだ。でもそいつ五十嵐ってんだけど、信じてくれなくて…だからつい日和の名前出しちゃって…」
修一:「あーなるほど、それでそいつが諦めるまで日和に彼女のフリをしてほしいと…」
和泉:「ごめん日和」
日和:「…いいよ、和泉くんいつも私を助けてくれるし、この前も彼氏のフリしてくれたし……私にできることがあれば力になりたい」
和泉:「ありがとう日和、五十嵐に言ったらバスケ部に日和と付き合ってるって広まっちゃって…ホント助かるよ」
日和:「和泉くんみたいにうまくできるかわかんないけど、私頑張るね」
ー ということがあって、あの人がこの前 和泉くんが言ってた彼なのかも…
再び目が合う日和と五十嵐
するとまっすぐ日和の方へ歩いて来た
五十嵐 温人:「あの」
日和:き、来た!
五十嵐:「僕バスケ部の五十嵐って言います。和泉先輩とお付き合いされてるんですよね?」
日和:「は、はい」
五十嵐:「いつからですか?」
日和:「え、あっ……その……」
五十嵐:「和泉先輩のどんなところが好きですか?」
日和:えっ? ちょっ…
五十嵐:「ちなみに僕はバスケがとても上手なところ、チームのムードメーカーになってるところ、後輩にも優しいところ、一生懸命努力しているところ…などなど、かっこよくてとても尊敬しています」
最初は緊張していた日和も、五十嵐のまっすぐな言葉に思わず笑みがこぼれた
日和:「フフっ…」
五十嵐:「何ですか?」
日和:「あっ、ご、ごめんなさい。ほんとに和泉くんのこと好きなんだなぁと思って…」
カーっと顔を真っ赤にさせた五十嵐は、
五十嵐:「し、失礼します」
そそくさと行ってしまった
日和:か、かわいいなぁ…でも嬉しいな、和泉くんのことをあんな風に思ってくれる人がいて…
