甘々王子とやらかしヒーロー



パラソルの下で日和と和泉の様子を伺ってる譲

譲:「大樹、あの二人って付き合ってるように見えるか?」

大樹:「んー、日和ちゃんはわかんねーけど、彼の方は日和ちゃん大好きってめちゃわかりやすいけどな」

譲:「そうなんだよなー、やっぱ無理なのかなぁ…でも諦めたくないなー」

大樹:「でも譲は彼氏がいる子はダメなんだろ?」

譲:「ああ、そこはいっちゃダメな気がして…大樹はどうなん? 彩芽ちゃん狙われてるみたいだけど」

見ると、彩芽と祐生も海の中で楽しそうに遊んでいた

大樹:「……っ、俺いってくるわ」

譲:「おーガンバレ!」


泳いで彩芽と祐生のところまで来た大樹

大樹:「彩芽! 俺がその浮き輪引っ張ってやるよ、沖まで行こうぜ」

祐生:「ちょ待てよ、今オレと遊んでんだろ」

祐生の言葉を無視して彩芽を引っ張る大樹
嬉しそうに祐生にありがとうと手を合わせる彩芽

祐生:やれやれこれでお役御免だな


祐生はひと泳ぎして譲のところにやってきた

祐生:「オレこれで帰るわ、小林たちに言っといてくれ」

楽しそうに遊んでる日和と和泉をチラっと見る祐生

譲:「彩芽ちゃんはいいのか?」

祐生:「ああ、北川も楽しそうにしてっから。じゃあな」

祐生が帰ろうとしたところ

譲:「あ、ちょっと待って。一つ聞きたいことが」

祐生:「なんだ?」

譲:「日和ちゃんは本当に小林くんと付き合ってるの?」

祐生:「……そうだと言ったら?」

譲:「……諦める……オレの親 浮気が原因で離婚したんだ。だから本当に付き合ってるなら壊しちゃいけない」

祐生:「…そうか、なら…諦めろ」

そう言い残して祐生は帰って行った

辛そうな顔で日和と和泉を見ている譲

譲:「結構本気だったんだけどな…」

ポツリとつぶやいた






大樹:「さあ、そろそろ帰るか」

和泉:「あ、オレたちはもうちょっとこっちで遊んで帰るから」

和泉は日和の肩を抱きながらそう言った

日和:い、和泉くん!?

彩芽:「今日は楽しかったね、日和ちゃん」

日和:「うん、また遊ぼうね彩芽ちゃん」

大樹:「んじゃ」




駅に向かう道中

譲:「おまえたち付き合うことにしたのか?」

大樹と彩芽の繋いだ手を見ながら問う譲

大樹・彩芽:「え?!」

お互い顔を見合わせ、モゴモゴしている二人

彩芽:「大樹、そうなの?」

大樹:「え? まあ…そう? なのか?」

譲:「はあ? もうはっきりさせろよ」

そう言ってポケットに手を入れた譲は

譲:「あ!! ロッカーのカギ持ってきちゃった」

大樹:「まずいだろ、それ」

譲:「返してくるわ、駅で待ってて。ちゃんと話しろよ!」

走って戻って行く譲