甘々王子とやらかしヒーロー



日曜日

彩芽:「日和ちゃん、この人お幼馴染の塚本大樹」

大樹:「よろしく、日和ちゃん」

日和:「よ、……」

ペコッ
言葉が出ず、慌てて会釈する日和

彩芽:「で、こっちが」

小田島 譲(おだじま ゆずる):「小田島譲です、よろしく」

日和:「き…き……」

ペコッ

彩芽:「日和ちゃん緊張しちゃうと言葉が出なくなっちゃうんだって」

日和:「す、すみ……」

譲:「いや全然大丈夫だよ、気にしないで」

大樹:「そうだよ、そのうち慣れてくっから」

日和:小田島くんも塚本くんも…優しくていい人だ

譲:「日和ちゃんは絶叫系いける人?」

日和:「あ…わ、わりと」

大樹:「よし、じゃあれから乗るか」


ゴーゴー……
きゃーーーーー


彩芽:「あそこの落ちるとこやばかったね」

日和:これは樹くん絶対にダメなやつだ

譲:「日和ちゃん大丈夫?」

日和:「は、はい」

大樹:「じゃ次あれな」




大樹:「ふう、さすがに連続で乗り過ぎたか」

彩芽:「大樹、髪ヤバイことになってる」

大樹:「マジか、んっ」

彩芽は大樹の髪を手ぐしで整えてあげる
大樹は彩芽に頭ごとあずけている

日和:彩芽ちゃんと塚本くん、幼なじみだけあって仲いいな

日和が二人を微笑ましく見ていると

譲:「日和ちゃん、一緒に飲み物買いに行かない?」

日和:そっか、二人きりにしてあげなきゃ

日和:「は、はい」


日和:…って私も小田島くんと二人になっちゃった

譲:「何飲む?」

日和:「こ、紅茶で」

ピッ……ゴトン

譲:「はい」

日和:「あっ、お金…」

譲:「いいよこれくらい、それよりそこ座ろっか」

日和:「ありがとうございます」

ベンチに二人で座る

日和:「いただきます」

手を合わせてゴクっと美味しそうに飲む日和

譲:「…今日は天気がいいから暑いくらいだね」

日和:「そうですね」

ニコニコしながら日和を見る譲

日和:?

譲:「だいぶ慣れてくれたなーと思って」

日和:「あっ、えっと……まわりの…みんなのおかげで、こんな風にいろんな人と関われるようになったんです。彩芽ちゃんも気さくに声をかけてくれたからお友達になれたし」

譲:「そっか、日和ちゃんのまわりはいい人がいっぱいいるんだね」

日和:「はい」

日和の友達を想うその表情に、譲は段々心惹かれていった

日和:小田島くん顔赤い…暑いのかな?

譲:「……そろそろ戻ろっか」




大樹:「いやー今日はいっぱい遊んだな」

彩芽:「楽しかったね」

譲:「日和ちゃんも楽しかった?」

日和:「はい」

日和:本当に楽しかったな…ついはしゃいじゃった

譲:「じゃまた誘っていい?」

日和:「はい、またみんなで遊べたらいいですね」

譲:……みんな…ね

大樹:「おし、グループライン作ろうぜ」

彩芽:「おー いいね」

譲:「よろしくっと」

日和:よろしくお願いします

ポンとスタンプを押した

彩芽:「日和ちゃん、このネコのスタンプかわいい」

日和:「ありがとう」

譲:「そのガラスの靴のストラップもかわいいね」

日和:「あっ……うん」

日和:大丈夫、平常心…ここで泣いたら彩芽ちゃんたちに心配かけちゃう

日和:「これは大切な人からもらったものなんです」

精一杯の笑顔をつくる日和

譲:大切な人?!!