夜、美咲と通話中
日和:「美咲、私これ大丈夫かな?」
美咲:「んー 日和はその子と幼なじみくんがうまくいってほしいんでしょ?」
日和:「うん」
美咲:「だったら深く考えないで、日和も私らと遊びに行ってる感じで楽しんでくればいいんじゃないかな」
日和:「そうかな…うんそうだね。でもはじめましての人たちだから緊張しちゃうな」
美咲:「大丈夫だって、カフェのバイトだってできるようになったんだから」
日和:「いやまだまだだけどね…でもありがと美咲、彩芽ちゃんがうまくいくように頑張ってみる」
美咲:「うんうん、ガンバレ」
日和:遊園地か……樹くん思い出して泣いちゃわないよう気をつけよう
彩芽ちゃんに心配かけないように
学校 放課後
日和:あの先生 話し出したら長いんだから…日誌持ってっただけなのに
職員室から出てきた日和は、ちょうどマネージャー姿で通りかかる舞香と目が合った
日和:この人確か和泉くんの…
一瞬固まった舞香だが、すぐに振り返り走り出した
日和:「ま、待って!」
舞香は立ち止まり
舞香:「何?」
日和:あっ、私何を言いたくて引き留めちゃったんだろう
日和:「あ、あの…い、和泉くんはとても優しくて…困ってる人をほっとけないような人なの。いつも一生懸命でまっすぐで…」
舞香:「…ってる…そんなこと私だって知ってる!」
舞香はつい大きな声を出してしまう
日和:「ご、ごめんなさい、私余計なことを…」
修一:「日和!」
二人の様子を見ていた修一が駆け寄ってきた
修一:「日和、バイトの時間 大丈夫なのか?」
日和:「あ、ほんとだ…あの余計なこと言っちゃってごめんなさい。じゃ修一くんまたね」
手を振る修一
舞香:あー 大きな声出しちゃった…あの人が和泉のことあんなふうに言うから
そんなこと私の方が知ってる
修一:「ごめん、あいつ悪気はないと思うんだ。和泉がキミにフラれたって聞いたから…和泉のことキライになってほしくないんだと思う」
舞香:「フッ…なにそれ、フラれたのは私だよ! あの人を支えたいんだって…だから別れてほしいって頭下げられて」
修一:「…っ、やっぱりそうだったのか。ごめん、和泉がごめん。本当にすまない」
舞香:「ちょっと、なんであなたが頭を下げるの?」
修一:「和泉は、大事な友達だから」
舞香:「そう…でも謝らなくてもいいよ。最初から桐谷さんのこと好きって知ってて、それでもいいからって半ば強引に付き合ってもらってたの。だからほんとは最初からわかってたんだよ、こうなるって…短い時間だったけど楽しかったから」
舞香は涙を浮かべながら
舞香:「もう行かなきゃ」
修一にペコリとして走って行った
修一:和泉…あんないい子泣かせて……おまえこれからどうするんだよ
