美咲:「日和、目が赤いけどなんかあった?」
日和:「美咲…樹くんと連絡取れないの」
美咲:「え?! いつから?」
日和:「おとといデートして、夜電話くれるって言ってたのになくて…昨日も家に行ってみたけどいなくて…」
美咲:「春休みにアメリカ帰るって言ってたじゃん、アメリカ行ってんじゃ…」
日和:「それは来週からのはず…」
美咲:「そっか、心配だね…でも意外にスマホ壊れたとかそんな理由かもよ。まだ二日目だしそんな深刻に考えなくても、ねっ」
日和:「うんありがとう、でも今日終業式で早く帰れるから、帰りに一応樹くんとこ行ってみる」
美咲:「そうしな、和泉の試合は私と修で応援いくからさ」
日和:「うんごめん、和泉くんには私から断っとく」
和泉ライン:わかった、試合のことは気にするな。でもなんかあったら必ずオレに言えよ
日和ライン:ありがとう和泉くん
樹の部屋に入る日和
日和:やっぱり帰ってきた形跡ないな
昨日、日和が書いた置手紙がそのまま置いてあった
空気を変えようと窓を開け風を通す
日和:春だなぁ
ポカポカ暖かい陽気を感じていた
ぴゅーっ……ガタン
急に突風が吹き、テレビの横に置いてある樹と日和のツーショットの写真たてが倒れた
その写真の裏に " 必ず迎えにくる "
と、走り書きされた文字があるのを気付かないまま、日和が写真たてを直そうと窓から離れた時
ガチャ
日和:! 樹くん?!
玄関が開く音を聞き、慌てて駆け寄る日和
黒田:「ほら、さっさと始めるぞ」
日和:え!!?
知らない男が数人入ってきた
男:「うわーっ!!」
黒田:「どうした?」
男:「女!!」
一人の男が日和を指さす
黒田:「あれ? お嬢ちゃん、ここで何してんの?」
日和:…な、なにこの人たち…こ、怖い……
日和がブルブル震えてるのを見て
黒田:「おじさんたちはここの住人に頼まれて、ここの荷物をすべて処分するために来たんだよ」
日和:え?! 何言ってるの?! 処分って…
黒田:「ほらおまえら、ちゃんと仕事しろよ」
男たちは手際よく樹の部屋のものを運んでいく
日和:「…ま、待ってください! どういうことですか?」
黒田:「俺たちは仕事で、この部屋の人がもうここには住まないから荷物を処分するように依頼されたんだよ」
日和:「そ、そんなはず…」
黒田:「あんたがどういう知り合いか知らないけど、邪魔だけはしないでくれ」
