日和:「樹くん、角度によって他の人から見えちゃうんだけど…」
観覧車の中で樹は日和を抱えて座っていた
樹:「うんでも僕は日和しか見えないから大丈夫」
日和:こんなに甘えてくる樹くんも、かっこよくエスコートしてくれる樹くんも、こんな私を全部受け入れてくれる樹くんも…全部全部大好き
二人は観覧車のてっぺんでキスをした
夕陽で染まった海を見ている二人
樹:「日和、誕生日おめでとう!」
そう言って、日和の腕にブレスレットをつけた
日和:「これ! ネックレスとおそろい?!」
樹:「うん」
日和:「樹くんありがとう、大切にするね」
日和は嬉しそうに夕陽にかざして微笑んだ
樹:「しばらくは僕だと思って」
日和:「そっか、来週からアメリカだったね」
寂しそうにうつむく日和
樹:「一週間くらいですぐ帰ってくるよ。祖父と話をつけて必ず婚約解消してもらうから、信じて待ってて」
日和:「…うん」
樹:「今日は楽しかったね、アメリカから帰ってきたらまたいっぱいデートしようね」
日和:「うん……この海とアメリカ繋がってるんだよね…」
樹:「日和?」
日和:「…早く帰ってきてね」
樹:「うん、すぐ帰ってくるから…ちゃんと日和のもとに帰ってくるから。僕には日和しかいないんだから…大好きだよ」
樹は強く日和を抱きしめた
そして甘い甘いキスをした
日和を送って樹が自分のマンションに帰ってくると、一人の男が樹の前に現れた
日和:今日は楽しかったな…お父さんとお母さんにもお祝いしてもらったし
樹くんとずっと一緒にいられたのがやっぱり嬉しかった…でももう学校で会えないの寂しいな
日和は今日一緒に撮った写真を見ながら
日和:樹くん…夜、電話くれるって言ってたのに連絡ないなぁ、寝ちゃったのかな…
翌朝になっても何の連絡もきてないスマホを見てボーっとする日和
日和:いけない! 私はまだ学校があるんだ
急いで支度をして学校に行く日和
日和:もう! 今日は帰りに樹くんち行ってみようと思ったのに、先生に捉まって遅くなっちゃった
樹のマンション
ピンポーン
日和:やっぱりいないのかな?
合鍵で開けて入る
日和:「樹くん?」
電気をつけて見回すが、そこに樹の姿はなかった
日和:電話も繋がらないし、樹くんいったいどこ行っちゃったの?
