樹の部屋
日和:「ごめんね樹くん」
樹:「日和が謝る必要はないよ、でももしまたなにかあったら一番に僕に相談してほしい。小林から聞かされるのはちょっと…嫌かな」
日和:そ、そーだ! あんなところ和泉くんに見られてたなんて…
樹:「日和、約束だよ」
頷く日和
樹:「僕は何があっても昔も今もこれからも日和が大好きだよ。絶対にこれだけは変わらない、覚えておいてね」
そう言って樹は日和に熱いキスをした
日和:私も樹くんが大好きだよ
日和は樹のそばで幸せをかみしめていた
ー それからあっという間に時間は流れ、樹くんの大学も決まり卒業式も終わり、今日は私の16歳の誕生日
まさかこれが樹くんとの最後のデートになるとは思いもしなかった
日和:「うわー樹くん、お魚さんがいっぱい」
樹:「そうだね」
水族館デートではしゃぐ日和
日和:「樹くん、こっちはサンゴがいっぱい」
樹:「キレイだね」
日和:「ねえねえ、この子はなんだろう?」
樹:「シロイルカだね」
日和:「かわいい!!」
シロイルカに見とれている日和を、後ろから手すりを掴み拘束する樹
日和:「い、樹くん?」
樹:「日和があんまり楽しそうにはしゃぐから、かわいくて我慢できなくなっちゃった」
そのまま日和を抱きしめほっぺにキスをしてくる樹
日和:ちょ、ちょっと待ってー
ちょうどアナウンスが流れる
日和:「ほ、ほら樹くん、ペンギン、ペンギンの散歩の時間だよ。早く行かなきゃ」
日和は樹の手を引っ張った
樹:「しょうがないなぁ、残念だけど…」
日和:「キャーかわいい!! こんな歩き方してるよ」
ペンギンの歩き方をマネしている日和を見て
樹:ペンギンより日和の方が断然かわいい
優しい笑顔で日和を見つめる樹
日和:「樹くん、カレーの中でイルカが泳いでる!」
ランチを食べに来た二人
日和:「食べるのもったいないなー 壊したくないよ」
樹:「でもお腹すいたでしょ、あんなにはしゃいでたから」
日和:「…だって…楽しくて」
樹:「僕も楽しいよ、いっぱい日和の笑顔が見れて」
樹はスプーンでカレーをすくい日和の口の前に差し出した
樹:「はい、食べて」
日和:……
日和は樹の笑顔に観念して、手を合わせてから口を開けた
パクッ
日和:「んーおいしい!!」
樹:「よかった、たくさん食べて。まだまだ日和と遊びたいからね」
日和:「うん」
日和:「水族館と遊園地が一緒にあるなんて、ほんと一日中遊べるね」
樹:「そうだね、日和は何から乗りたい?」
日和:「んー遊園地と言ったら…」
ガタンガタンガタン……
二人が乗ったジェットコースターはゆっくり上っていた
樹:「日和は絶叫系強いの?」
日和:「わりと平気かも…樹くんは?」
樹:「僕はあんまり乗ったことがないからわから…」
日和:「きゃーーー!」
急降下したジェットコースター
その後もグルグルしたり猛スピードの中、樹は放心状態
日和:「樹くん、大丈夫?」
樹はベンチで日和の膝に寝転んでいた
樹:情けない…
腕で顔を隠す樹
日和:「樹くん?」
腕を外そうとする日和
樹:「ダメ!」
必死で腕に力を入れる樹を見て
日和:かわいい
フワフワの髪の毛を撫でる日和
樹は頬を赤く染めながら、急に日和の手を取り
樹:「二人きりになりたい」
日和:え?!
