日和:樹くんともう何日会ってないんだろう
会いたいな…って考えながら歩いてたら樹くんのマンション来ちゃった
ふいに樹の部屋を見上げる日和
日和:樹くん今いるのかなぁ…
ハッいけない、いつもの癖でつい見上げてしまった! ん? えっ?!
響子が樹のマンションから出てきたその姿を日和は見てしまった
一瞬、呼吸が止まるくらい動揺し、必死で息を吸う日和
日和:待って待って待って…どうしてあの人がここに?
樹くん会いたい…せめて声が聞きたいよ
樹に電話しようとスマホを取り出す日和
が、かけようとする手が止まる
" 信じて待ってて " 樹の言葉が頭をよぎる
日和:あっ!
スマホの画面を閉じようとした日和の指が…
プル…
和泉:「日和、どうした?」
和泉に電話をかけてしまった
日和:「…ごめん、間違えた…」
日和の声の異変に気付く和泉
和泉:「! 日和、なんかあったろ?」
日和:「……」
和泉:「今どこだ?」
向田の車に戻った響子
向田:「おかえりなさい、早かったですね」
響子:「……」
向田:「喧嘩でもしましたか?」
響子:「喧嘩なんてしてない。むしろ…抱きしめられてキスをしてそれから…」
じっと向田を見る響子
響子:「はあ…顔色一つ変えないんですね。今のは全部ウソ、向田さんはもうわかってるんでしょ? 私は向田さんが好きです」
向田は響子の目を見てフッと優しく笑った
向田:「ありがとうございます、こんなステキな人からそんな風に言ってもらえて嬉しいです」
響子:向田さん…
向田:「でもそれは単なる思い込みじゃないでしょうか、あなたは仕事をしている年上に憧れている。親の決めた婚約に戸惑っている、だから…」
響子:「違います! 私は本気で…」
向田:「だとしたら私はお答えすることができません。なぜなら早川にとって樹さんと響子さんが結婚することが最善だからです」
響子:「そんなの…」
向田:「あなたに伏見が捨てられますか? わたしは早川から離れるつもりはありません」
響子:「……」
向田:「これ以上話しても無駄です、帰りましょう」
向田は車を走らせた
和泉:「日和!」
近くの公園に息を切らしてやってきた和泉
和泉:「ハァハァ…大丈夫か? どっか痛いとか?」
首を振る日和
日和:「ごめんね、たいしたことじゃないの。それなのに呼びつけてしまって」
和泉:「何言ってんだ! そんな顔して…日和にとってたいしたことじゃないんだろ?」
日和:「…樹くんのマンションからあの女の人が出てきたのを見ちゃって」
和泉:「あの女って、婚約者の?」
頷く日和
和泉:「あのやろー! やっぱ一発ぶん殴ってやる!」
日和:「ま、待って、ただ話をしていただけかもしれないし。私が勝手に気にしてるだけだし」
慌てて止める日和を見て、グッと堪え日和の隣に座る和泉
和泉:「ごめんな、オレがあいつに日和には会わせないって言ったから」
