響子:「こんなにすぐ会えると思わなかった」
日和:だ、誰?!!
樹:「え?! 待って、どうしてここに?」
コツコツコツ…
向田 克己:「お久しぶりです、樹さん」
樹:「! 向田さん?!」
向田:「せっかくのクリスマスなのであなたのフィアンセをお連れしたのですが、まさかこのホテルにおられたとは」
日和:フ…フィアンセ?!!
樹:「ちょっと待ってください! 僕は会長にお断りしましたよ!」
向田:「直接お話しされてないでしょう? 会長は納得されていませんよ」
樹の顔を泣きそうな顔で見ている日和
樹:「向田さん、今日はここにお泊りなんですよね? 彼女を送ってまた戻ってくるのでお話ししましょう。じゃ響子またあとで」
そう言って日和の手を引き外に連れ出した
樹:「ごめんね日和、ビックリしたよね」
樹にしがみつく日和
樹:「彼は祖父の秘書で、彼女はその祖父が勝手に決めた僕のフィアンセ」
ビクっと体がこわばる日和
樹:「でも大丈夫、僕も僕の父も認めてないんだ。だから祖父のまわりで勝手に言ってるだけだから。僕が好きなのは日和だけだよ、信じてくれる?」
うつむく日和の顔に手を添え、じっと見つめる樹
瞳に涙いっぱい溜め込んだ日和は小さく頷いた
タクシーで日和を家まで送り
樹:「今から彼らにきちんと話して必ずわかってもらう。だから僕を信じて待ってて」
そう言い残してタクシーでホテルに戻る樹
樹の姿が見えなくなった途端、涙があふれ出る日和
日和:樹くん…大丈夫、樹くんを信じてたら大丈夫
そう思いながらも不安に押しつぶされそうな日和だった
翌日 和泉の家
和泉:「メリークリスマス!」
パーン
クラッカーを鳴らす和泉
和泉:「ん?」
自分しかクラッカーを鳴らしてないを不思議に思う和泉
遅れてパーン、パーン、パーン
シーーン
和泉:「おいおい、今日はクリスマスだぞ、なんだよみんなしけた顔して」
目を合わせようとしない美咲と修一
和泉:「…もしかして別れたんか?」
美咲・修一:「別れてない!」
声をそろえて否定する二人
和泉:「じゃどうしたんだよ、ケンカか? なら早く仲直りしてくんなきゃせっかくのクリスマスが楽しめねーじゃん。オレが間に入ってやるから、なにがあったんだ? 修一」
言いづらそうな修一だったが、仕方なく口を開いた
