甘々王子とやらかしヒーロー



翌日 学校

男子:「早川、呼んでるぞ」

樹の教室の外に祐生が来ていた




階段 踊り場

樹:「僕も話したいって思ってたんだよ。久しぶりだね、東屋くん」

祐生:「…本当は桐谷と話がしたいんだ。でもガードが固くて」

樹:「あー、小林くんね」

祐生:「あんたが桐谷の彼氏なんだろ? アイツはなんなんだ?」

ダン!!

和泉:「オレは日和を守るヒーローだ!!」

近くで話を聞いていた和泉が二人の前に飛び出した

樹:「だ、そうだよ。盗み聞きはよくないよ、小林くん」

和泉:「また日和に近づくんじゃないかとコイツ張ってたら、3年の校舎に行くからつけてきたんだよ」

祐生:「小林? あんたには関係ない話だ」

和泉:「日和の話なら関係ある!」

祐生:なんでこいつはこんなにドヤ顔でここに立ってんだ?!

樹:「東屋くん、日和に今さら何の話をするつもり?」

祐生:どうしてこの人は、このまま話をしようとするんだ?

チラチラと和泉を気にする祐生

樹:「だけど昨日は驚いたね、キミが珠子さんの孫だったなんて」

和泉:「え? そうなんか?」

祐生:イチイチうるさいな! だけどきっとこの先輩を通した方が桐谷とスムーズに話ができる気がする

祐生:「…っ、桐谷に昔のこと謝りたいんだ」

和泉:「はあ? おまえ謝って済むと思うなよ!」

樹:「ちょっと小林くんは黙ってて!」

和泉:ぐぬぬ……

樹:「それでずっと日和に近づいてたの?」

祐生:「ずっと悪かったと思ってた」

樹:「そう、わかった。でもその場に僕も付き添うけどいい?」

和泉:「オ、オレも付き添う!」

祐生は軽くため息をついて

祐生:「わかった、頼む」

樹:「じゃ日和と話して連絡するよ」

祐生:「ああ」

祐生は階段を下りて行った

樹:「そういえば小林くん、彼女できたんだって?」

樹のその言葉に祐生の足が止まる

祐生:アイツ彼女いるのに、なんであんなに桐谷に執着してんだ?

和泉:「…な、なんで知ってんだ?」

樹:「いや、日和が嬉しそうに話してくれたから」

和泉:嬉しそうに?! ……くそっ