放課後
日和:「でね、みんなが必死で守ってくれて…」
樹:「うんよかった、本当は僕が日和を守りたいけど3年は校舎も違うし、なかなか様子も見に行けなくて…」
日和:「私…みんなに心配かけてるな」
樹:「日和はそんなこと気にしなくていいんだよ、それより今日は珠子さんとこ行くんでしょ。そんな顔してたら珠子さん心配しちゃうよ」
日和:「うん、そうだった」
樹:でもそうだな、このままって訳にはいかないな
珠子:「あなたが日和ちゃんの王子様の樹くんね。はじめまして、珠子です」
樹:「早川樹です、いつも日和がお世話になってます」
珠子:「あら、お世話になってるのは私のほうよ。ほらこれ、落として困ってたところ日和ちゃんが探して直してくれたんですもの」
珠子は嬉しそうにサンゴのストラップを見せた
樹:「その話聞きました、そのおかげで珠子さんと知り合えたって日和が嬉しそうに話してくれて」
仲睦まじく微笑みあっている日和と樹
珠子:「ほんとにお似合いの二人だわ。お茶でも飲みながら二人のこともっと聞かせてちょうだい。ちょっと待っててね」
珠子はお茶を入れるためキッチンへ
樹:「日和が言ってた通りステキな人だね、珠子さん」
日和:「でしょ」
ガラガラ…
玄関が開く音がする
日和:あれ? 誰か来たみたい。陽次さんかな?
ガチャ
日和:え?!!
珠子の家に入ってきたのは祐生だった
樹:「東屋くん?!」
祐生:……
祐生も二人を見て驚き固まっていた
珠子:「あら祐生、帰ったの。紹介するわね、お友達の日和ちゃんと樹くん。こっちは孫の祐生」
日和:ま、孫?!!
珠子:「どうしたの? みんなそんな顔して」
祐生:「桐谷」
日和:ど、どうしよう…こ、怖い!
バタバタバタ…
日和:「…ご、ごめん…なさい」
日和は慌てて珠子の家を飛び出した
樹:「すみません、今日は失礼します」
樹は日和を追いかける
珠子:「え? え?! どうしたの? 祐生、日和ちゃんと知り合いなの?」
祐生:「…ごめんばーちゃん、オレ桐谷と昔いろいろあって…でも、ちゃんとしようと思ってる、ちゃんとカタつけるつもりだから。迷惑かけてごめん」
まっすぐ自分を見て話す祐生を見て
珠子:「フフ…迷惑だなんて、祐生、私はあんたを信じてるから。あんたも自分を信じて思うようにやんなさい」
祐生:ばーちゃん、ありがと
樹:「日和っ」
追いかけて樹は日和の腕をつかんだ
そのまま日和を抱きしめる
樹:「大丈夫だよ、日和」
樹の腕の中の暖かさで、固く力を入れていた日和の体が少しづつ緩んでいった
