甘々王子とやらかしヒーロー



ファストフード店

舞香:「あー楽しかった!」

和泉:「なあ」

ハンバーガーをバクバク食べる和泉

舞香:「ねえ、小林くんはいつからバスケやってるの?」

和泉:「小2からミニバスやってた」

舞香:「そうなんだ」

和泉:「九条はなんでマネやってんだ? バスケが好きなんか?」

舞香:「あー、高校の入学式の日に靴箱のとこで人にぶつかってスマホを落としそうになったの。その時すっごい勢いで小林くんがスマホキャッチしてくれて…」

和泉:「オレ? わりぃ全然覚えてない」

舞香:「うん大丈夫、私が覚えてるから…すごい反射神経だと思って、それからたまに見かけると目で追うようになって…そんな時、バスケ部に入るって友達と話してるの聞いて、マネージャーになれば話せるようになるかと思って」

和泉:「ウソっ、オレと話したくてマネになったんか?」

舞香:「そうだよ」

和泉:「うわー全然気づかなかった」

頭をくしゃくしゃかき回す和泉
舞香はその手を取り

舞香:「でもね、近くで見てると嫌でも気づいちゃうんだよね、誰を見てるのか」

和泉:……

舞香:「桐谷さんのこといつから好きだったの?」

和泉:「なんでそんなこと聞くんだよ、手離せ」

舞香:「好きな人のことなんでも知りたいんだよ」

まっすぐ見つめてくる舞香

和泉:「…中1、出会ってすぐ」

舞香:「3年以上片思いなの?!」

和泉:「わりぃかよ! オレは…オレは付き合ってるつもりだったんだよ。日和に一番近い男だったし! でも修一に言われて…あ、修一は」

舞香:「知ってる、西本くん。あと中本さんも知ってる」

和泉:「…修一にちゃんと告白しろって言われてそのつもりだった。でもビビって腹壊してる間にアイツが現れて…」

舞香:「早川先輩」

和泉:「なんだよ! 言わなくてもなんでも知ってんじゃん」

舞香:「早川先輩は学校でも有名だから、桐谷さんと付き合い始めてすぐ噂になってた」

和泉:……

舞香:「その後の小林くんもずっと見てたよ。どんなに落ち込んででも部活にはちゃんと出てたし、桐谷さんとも今まで通り友達として接してる。そんな小林くんも好きだよ」

和泉:「フゥ…九条、おまえ変わってんな」

舞香:「舞香! そう呼んで! 私も和泉って呼ぶから、はい」

和泉:「…舞香」

舞香:「うん、じゃ次行こうか和泉」

和泉:「次って…今度はどこ行くんだよ」




舞香は和泉と街ブラをして楽しんでいた

舞香:「次こっち」

和泉の手を取りオシャレな雑貨屋さんに入ろうとした途端

舞香:「あっやっぱ違う店にしよう」

ぎこちない態度で和泉を引っ張る

和泉:?

不思議に思った和泉が振り返ると、樹と一緒の楽しそうな日和の姿が…

その後、無言で歩く和泉

舞香:「…ごめん私上手にできなくて」

和泉:「いや…オレこそごめん」

お互い気を使いながら変な空気が流れる

舞香:「‥和泉、髪になんかついてる…ちょっとしゃがんで」

和泉:「こうか?」

素直にしゃがむと舞香は和泉の口にチュっとキスをした
突然のことで赤面しながらも驚き一瞬固まる和泉だったが、照れている舞香を見て自分からもキスをした.