日和:「んー、いいお天気だね」
美咲:「うん、体育祭日和」
ー 今日は体育祭…なんだか波乱の一日になりそう
日和:「私たちは二人三脚と大繩だけだから、ほぼほぼ応援に徹しよう」
美咲:「ほらまた和泉出てる。あいつ何競技に出るんだか」
日和:「運動神経いいから羨ましい…」
美咲:「和泉行けーー!!」
日和:「男子の棒倒し迫力あるね」
美咲:「ねー、そういえば王子は何に出るの?」
日和:「樹くんは借り物競争とクラス対抗リレーだって」
美咲:「そっか、頑張って応援しなきゃね」
日和:「うん」
日和:和泉くん、また出てる。しかもどれも活躍してるし…凄いなぁ
美咲:この体育祭、和泉の独壇場だな
美咲:「日和そろそろうちらの出番だよ」
日和:「うん」
日和と美咲は声を掛け合い二人三脚をなんとか走り切った
美咲:「いよいよ王子の出番だね」
日和:「うん、借り物競争って先生とか眼鏡かけた人とか連れてかれるのかな?」
美咲:「うーん、今のとこそんな感じだね」
キャーーーっ
黄色い歓声があがる
美咲:「次王子だ、相変わらずすごい人気だ」
日和:樹くん頑張って!
樹はスタートし借り物が書いてある紙を広げるとまっすぐに日和のもとに走ってきた
日和:え? こっち来る
樹:「日和! 一緒に来て!」
日和は戸惑いながらも樹の手を取り走り出した
樹に引かれながら一生懸命走る日和だが足が絡まりそうになる
樹:「日和ちょっとごめんね」
そう言って樹は日和をお姫様抱っこした
日和:「い、樹くん…恥ずかしいよ」
樹:「だったら僕にしがみついてたらいいよ」
樹に必死でしがみつく日和
そのまま樹は走り続け1位でゴールした
ゴールで内容を確認してもらう
生徒:「大切な人」
そう読み上げられ拍手と歓声が起こる
ガッツポーズで答える樹
1位の旗に並び、日和の腰に手を回し
樹:「これで日和が僕の大切な人だとみんなに知ってもらえたね」
耳元でそう囁かれ真っ赤になる日和
樹:「! その顔はみんなに見せちゃダメ」
樹は日和の顔を自分の胸に埋めさせた
美咲:「あーやってくれるね王子」
修一:「こんなとこあいつ見てないといいけど…」
二人はそう言って和泉の方を見た
体中プルプルさせながら仁王立ちをし睨むように二人を見ていた
修一:あー
頭を抱える修一
そして、もう一人私服の男が日和と樹の様子をじーっと見ていた
