甘々王子とやらかしヒーロー



タクシーで和泉を送った後、家に帰るとそこに樹が立っていた

日和:「樹くん?」

樹:「おかえり、小林くんどうだった?」

日和:「うん、足首ひねったけどたいしたことないらしい」

樹:「そう…よかったね」

日和:「ずっと待っててくれたの?」

樹:「…美咲ちゃんたちが帰るの見かけて…日和が小林くんと二人きりかもと思ったら…ごめん、情けない…」

日和:「ううん、来てくれて嬉しい」

日和は樹の胸に頭を預けた
樹はホッと胸を撫で下ろし日和を抱きしめた…が、

樹:「日和! そのベストどうした?」

日和:「えっと…和泉くんのちょっと借りたというか…」

日和の着ているベストを掴み

樹:「…いで」

日和:「え?」

樹は珍しく怖い顔をして

樹:「脱いで!!」

ビクっとする日和

樹:「ごめん、大きな声出して…でも他の男のものを日和に着てほしくない!」

そう言って自分のベストを脱ぎ、日和に手渡す
樹の気持ちを感じ取った日和は、和泉のベストを脱ぎ樹のベストに着替えた

日和:「ごめんなさい、私 樹くんの気持ちわかってなかった。軽率な行動取って樹くんに嫌な思いさせた。本当にごめんなさい」

日和が必死に謝る姿を見て

樹:「僕こそごめん、日和を小林くんに取られるんじゃないかと焦っちゃった」

日和:「樹くん…私が好きなのは樹くんだけだよ」

樹:「うん、僕も日和だけだよ」

樹は日和を優しく抱きしめた

日和:あったかい、樹くんの腕の中…安心する
樹くんを不安にさせてしまった…心配かけないようにしっかりしないと…




次の日、日和は樹のベストを着て登校する

日和:「おはよ和泉くん、足の具合はどう?」

和泉:「おー 昨日はサンキューな、足も少し落ち着いてるよ」

日和:「そっかよかった、あっ これありがとう」

日和はベストの入った紙袋を渡す

和泉:「ん? 今着てるのは?!」

明らかに男物のベストを着ている日和を見て、和泉は不思議そうに尋ねた

日和:「これは樹くんのだよ」

和泉:「へ…へえー」

動揺を隠せない和泉

和泉:オレの着てたばずなのに、なんでアイツの着てんだよ!!

和泉:「日和の洗って持ってきたから着替えろよ!」

そう言って自分のベストに着替えさせると

和泉:「やっぱりその方が日和にはしっくりくるな、うん」

満足そうな顔でそう言った

和泉:「じゃ今日も一日お互い頑張ろうぜ!」

日和:「う、うん」

和泉は笑いながら教室に入っていった