甘々王子とやらかしヒーロー


日和:「そうだよね、ほんと王子様みたいなんだよ。でね、私たちと同じ高校に通えるようにしてくれてるみたい」

美咲:「2コ上だっけ?」

日和:「うん、だから3年生」

美咲:「で、どうなの日和、付き合うの?」

日和:「うーん、まだよくわかんなくて…会えて嬉しかったし、話してて楽しいし、樹くんの言葉一つでドキドキするし…」

美咲:「それってもう完全に恋してると思うけど?」

日和:「そうなのかなぁ、そう明日ね、樹くんと会うことになってて」

美咲:「デート?」

日和:「えっと…樹くんはデートって言ってたけど…」

美咲:「そっか、ちゃんと自分の気持ち確かめておいで。そうしないとアイツも諦めつかないだろうし」

日和:「? 何のこと? アイツって?」

美咲:「ううん、なんでもない」




その頃

修一:「おい和泉、おまえ夏休みだからっていいかげんうちくるのやめろ」

部活から帰り、二人は修一の部屋で涼んでいた

和泉:「冷たいこと言うなよ修一、一人になりたくないんだよ」

修一:「だからって部活以外ずっとここにいんだろ! 美咲が来れねーじゃねーか」

和泉:「オレは美咲がいても構わないけど?」

修一:「おまえいたら、美咲とイチャつけないだろ!」

和泉:「修一は落ち込んでるオレより美咲とイチャつきたいんだ」

修一:「当たり前だろ、おまえのその情けない顔はもう見飽きた。なあ…まだ間に合うかもしれないじゃん、日和にちゃんと気持ち伝えたらどうだ?」

和泉:「…それで振られたらどうする? 今まで通りのオレたちに戻れると思うか? オレは日和の彼氏になりたい気持ちはもちろんあるが、いつもそばで日和の笑顔を守ってやる存在になりたいんだ」

修一:「バカだな、日和に彼氏ができたらそいつがそれをするんだよ」

和泉:「そ、そうなのか?!!」

修一の放った予想外の言葉に、放心状態の和泉だった