聖母マリア

悪魔の家のポストに、私の左腕を供えた。足で踏みつけて砕いたら、ポストに入った。

そして私は、海に飛び込んだ。腕の傷口が痛かった。

そして私は、悪魔に助けられた。

悪魔は、私の左腕を酷く気に入ったらしい。抱き枕にしては、私の温もりを感じているらしかった。

そして私は、私を助けてくれた悪魔…聖母マリアに恋をした。

聖母マリアのためなら、この右腕さえも捧げられる自信があった。両腕がなくなろうとも、私はあなたを愛し続ける自信がある。

そう言って、私は何人の聖母マリアを作り上げてきたのだろう。