「一人で帰れっての!!美夜、創太、沙理加帰るぞ!!」




「えっ!?」

「あっおい湊!?」

「え?何?」






そう言うと湊は鞄を持って教室を出た









あ、ちなみにいつも一緒にいて名字だと堅苦しいからってことで、湊は沙理加を名前で呼ぶようになった







「もう!!湊のケチンボ〜!!」





そう叫ぶ沙理加ちゃんに背を向けると




「美夜ちゃん」


「え?」


「バイバイ♪」


「あ、うん…バイバイ…」






あたしと沙理加と創太は慌ただしく教室を後にした












このときのあたしは少し油断していたのかもしれない…



あんなことになるなんて思ってもみなかったから…