【未来からの助言】
1か月後。
鏡の事は概ね忘れかけていた。
いつものように学校へ行き、授業を受け、そして家へ帰る。
もちろん下校途中に友達と遊びに行くこともあるし、日曜日は一日中、友達と遊んでいることもある。
ある日、一人部屋にいると、どこからともなく声が聞こえてきた。
耳を澄ますと、外からではなく明らかに家の中から声がするようだった。
目を閉じながら、その声に集中すると、どうやら押入れの中から声がすることがわかった。
「どういうことなの?」
私は恐る恐る、押入れを開けてみると、例の箱があった。
ここで私は鏡の事を思い出した。
「ひかる、いるんでしょ?」
箱の中から声がする。
後ろを振り返ると、開いたカーテンの隙間から月が覗いていた。
震えながら箱を開け、鏡を取り出し、覗いてみると、
そこには以前見た5年後の私だと思われる人物が映っていた。
ただ、前のように私の動きと連動しているわけではなく、
独立して動き、話しかけてきた。
「私は5年後のあなた。」
「あと数日であなたの友人に危機が訪れます。」
「友人って、屈子の事?」
「そうです。」
「学校の屋上から、風に煽られた紙を拾おうとして転落。死亡します。」
「あらかじめ屈子に教えておけばいいの?」
「具体的に教えてしまうと、過去が大幅に変わってしまって、別の危機になる可能性が高いです。」
「本人には教えずに、そっと助けてください。」
月が陰ったのか、鏡は元に戻った。
鏡を改めて見つめ、今までのことが夢だったのか、なんだかわからない不安感があったが、とりあえず、屈子のことを見守ることを決意した。
翌日。
屈子が「おはよう!」と元気な声で言った。
私も「おはよう」と返事をし、屈子の顔をまじまじと見つめた。
屈子は『どうしたのかな?』って顔をしていたが、そのまま席へ着いた。
数日、屈子を見ていたがとくに何も起きなかった。
私は『あの出来事は夢だったんだ。何も起きなければいいけど。』と思っていた。
そう思っていた翌日。
「学校の屋上から、富士山が見られるんだね。知らなかったよ。」
そう言うと屈子が屋上へ向かっていった。
私は緊張が走った。
もちろん、私も付いていった。
なにやら、屈子はここら辺の地図を印刷した紙をもって、方向を調べていた。
私は地図を取り上げ、屈子に見えるように持った。
「私が持っていてあげるよ。そのほうがやりやすいでしょ。」
屈子は私の持っている地図をまじまじと見ながら、方向を調べ、富士山を見た。
「すごく小さくて、よく観ないとわからないけど、確かに観えるね。」
屈子は嬉しそうに観ていたが、私はドキドキしてそれどころではなかった。
しかし、何事も起きなくて、私のドキドキもすこし抑えられた。
さて、帰ろうと思って、屈子が振り返った瞬間、風が吹き体のバランスが崩れた。
フェンスに手をやり、ほっとしている屈子だが、その時フェンスが小さな音を立て崩れた。
「きゃ~~。」と屈子は叫び、そのまま体が落ちていった。
しかし、フェンスの下のほうのまだ壊れていない箇所に掴まっていた。
私はまだ臨戦態勢を解除してなかったので、すぐに屈子の腕を掴み、助け出した。
屈子はあまりの出来事に声が出なかった。
私もある程度の予測はできたとはいえ、その場でへたり込んでしまった。
叫び声に反応して、先生たちも来て、その後、屋上の使用は禁止になった。
1か月後。
鏡の事は概ね忘れかけていた。
いつものように学校へ行き、授業を受け、そして家へ帰る。
もちろん下校途中に友達と遊びに行くこともあるし、日曜日は一日中、友達と遊んでいることもある。
ある日、一人部屋にいると、どこからともなく声が聞こえてきた。
耳を澄ますと、外からではなく明らかに家の中から声がするようだった。
目を閉じながら、その声に集中すると、どうやら押入れの中から声がすることがわかった。
「どういうことなの?」
私は恐る恐る、押入れを開けてみると、例の箱があった。
ここで私は鏡の事を思い出した。
「ひかる、いるんでしょ?」
箱の中から声がする。
後ろを振り返ると、開いたカーテンの隙間から月が覗いていた。
震えながら箱を開け、鏡を取り出し、覗いてみると、
そこには以前見た5年後の私だと思われる人物が映っていた。
ただ、前のように私の動きと連動しているわけではなく、
独立して動き、話しかけてきた。
「私は5年後のあなた。」
「あと数日であなたの友人に危機が訪れます。」
「友人って、屈子の事?」
「そうです。」
「学校の屋上から、風に煽られた紙を拾おうとして転落。死亡します。」
「あらかじめ屈子に教えておけばいいの?」
「具体的に教えてしまうと、過去が大幅に変わってしまって、別の危機になる可能性が高いです。」
「本人には教えずに、そっと助けてください。」
月が陰ったのか、鏡は元に戻った。
鏡を改めて見つめ、今までのことが夢だったのか、なんだかわからない不安感があったが、とりあえず、屈子のことを見守ることを決意した。
翌日。
屈子が「おはよう!」と元気な声で言った。
私も「おはよう」と返事をし、屈子の顔をまじまじと見つめた。
屈子は『どうしたのかな?』って顔をしていたが、そのまま席へ着いた。
数日、屈子を見ていたがとくに何も起きなかった。
私は『あの出来事は夢だったんだ。何も起きなければいいけど。』と思っていた。
そう思っていた翌日。
「学校の屋上から、富士山が見られるんだね。知らなかったよ。」
そう言うと屈子が屋上へ向かっていった。
私は緊張が走った。
もちろん、私も付いていった。
なにやら、屈子はここら辺の地図を印刷した紙をもって、方向を調べていた。
私は地図を取り上げ、屈子に見えるように持った。
「私が持っていてあげるよ。そのほうがやりやすいでしょ。」
屈子は私の持っている地図をまじまじと見ながら、方向を調べ、富士山を見た。
「すごく小さくて、よく観ないとわからないけど、確かに観えるね。」
屈子は嬉しそうに観ていたが、私はドキドキしてそれどころではなかった。
しかし、何事も起きなくて、私のドキドキもすこし抑えられた。
さて、帰ろうと思って、屈子が振り返った瞬間、風が吹き体のバランスが崩れた。
フェンスに手をやり、ほっとしている屈子だが、その時フェンスが小さな音を立て崩れた。
「きゃ~~。」と屈子は叫び、そのまま体が落ちていった。
しかし、フェンスの下のほうのまだ壊れていない箇所に掴まっていた。
私はまだ臨戦態勢を解除してなかったので、すぐに屈子の腕を掴み、助け出した。
屈子はあまりの出来事に声が出なかった。
私もある程度の予測はできたとはいえ、その場でへたり込んでしまった。
叫び声に反応して、先生たちも来て、その後、屋上の使用は禁止になった。



