メロンクリームソーダトライアングル


 ふかふかマットレスだったからよかったものの、床に激突だったら流血騒ぎだっつーの。

 鼻筋が通った形のいい俺の鼻が折れてたら、整形代+慰謝料を請求してたいたとこだぞ。

 バイトもしてないおまえの貯金額じゃ払えないだろうな。

 小遣いもお年玉もすべて使い切る俺と真逆でコツコツ貯金が身についているお兄様の懐は、バイトなんかしなくても潤っているとは思うが、整形となったら額が額だし。


 なんてどうでもいいことを考えている場合じゃないと、現在の意識を脳に色濃くこすりつけ立ち上がる。
 
 甘音の襟を掴みかかとうと襲い掛かるクマのように両手を上げてみたが、今度はそう来たか。

 布を引きちぎられそうなほどの強い握力で服を掴まれたのは、俺の方だった。

 体が簡単に浮く。

 逆さになった足と頭。

 甘音の顔も俺の部屋も逆さに見えるわって、落下する、うわっ、背中痛っ。