メロンクリームソーダトライアングル


「ほんと懐かしい。ジャングルジムから落ちた若葉がギャン泣きして、痛くて泣いてるかと思ったら、ズボンのひざのとこがやぶれた、どうしよう、お気に入りだったのにって。泣く理由そっちかよって、あの時突っ込まずにはいられなかったわ」

「その時のことは覚えてるよ。初めて紅亜くんと甘音くんが、泣き止まない僕のためにメロンクリームソーダを作ってくれたんだよね」

「テントの中が三人の秘密基地だって若葉が言うから、すげー狭いのに真ん中に机を置いて、メロンクリームソーダを3人で飲んで」

「紅亜くんと甘音くんの喧嘩、すさまじかったな。腕が当たったとか、そっちがテントから出てけとか。止めなきゃって思ったら、涙が引っ込んじゃったもん」

「俺ら双子の兄弟げんかの火種のほとんどは、若葉だったんじゃねーの」

「え、僕?」



 目をつぶったまま言い放った紅亜くんの言葉に、一瞬で血の気が引いた。

 紅亜くんと甘音くんが仲が悪いのって、僕が一緒にいたせいだったの?