☆若葉side☆
あっという間に秋が来た。
日中はまだ暑苦しさが居座っているから、暦の上ではといった方が正しいか。
バイトと受験勉強に明け暮れた夏休みが終わり、高3の2学期がスタートした今、【紅亜くんの恋人】という特等席が居心のいい安らぎの場所になっている。
甘音くんはこの夏休み、彼女の鈴ちゃんとどんなふうに過ごしたんだろう。
新旧生徒会長カップルの仲睦まじい姿を想像しても、前ほど心が痛まなくなった。
失恋の痛みが和らいだのは、紅亜くんに大事にされているという実感があるからだろうな。
秋風がそよぐ屋上でお昼ご飯を食べ終えた。
紅亜くんは「眠い~」と伸びをして、コンクリートに寝そべって。
隣に座る僕は、真上から紅亜くんをのぞき込む。
「今はお昼休みだからいいけど、午後の授業中に寝ちゃダメだよ」
「ククっ、成績上位者によくそんなことが言えるな、全教科平均以下のくせに」
いじり笑いが飛んできて「授業は真面目に聞いてるもん」と、僕は片ほほをプクリ。
あっという間に秋が来た。
日中はまだ暑苦しさが居座っているから、暦の上ではといった方が正しいか。
バイトと受験勉強に明け暮れた夏休みが終わり、高3の2学期がスタートした今、【紅亜くんの恋人】という特等席が居心のいい安らぎの場所になっている。
甘音くんはこの夏休み、彼女の鈴ちゃんとどんなふうに過ごしたんだろう。
新旧生徒会長カップルの仲睦まじい姿を想像しても、前ほど心が痛まなくなった。
失恋の痛みが和らいだのは、紅亜くんに大事にされているという実感があるからだろうな。
秋風がそよぐ屋上でお昼ご飯を食べ終えた。
紅亜くんは「眠い~」と伸びをして、コンクリートに寝そべって。
隣に座る僕は、真上から紅亜くんをのぞき込む。
「今はお昼休みだからいいけど、午後の授業中に寝ちゃダメだよ」
「ククっ、成績上位者によくそんなことが言えるな、全教科平均以下のくせに」
いじり笑いが飛んできて「授業は真面目に聞いてるもん」と、僕は片ほほをプクリ。



