なにが以上だよ。
余裕なく吠えただけ。
格好つけきれてもいない、ダサい終わり方。
自分に絶望するわ、マジで。
情けない自分を悲観してため息が漏れる。
浮かない表情のまま視線を上げると、目の前に座る若葉がうつむいていた。
顔全体を両手で隠している。
「俺に幻滅でもした?」
サラサラな若葉の髪が、それは違うと言いたげに揺れている。
顔を上げないまま、若葉は照れ声を震えさせた。
「学校でもそうだったけど……そういうの……二人だけの時に言って……」
「え?」
「ハムスターに見られてるの……真ん丸な目で見られてるの……ほんと恥ずかしい……」
確かに二人だけの時に言えばよかった。
俺は今、恥ずかしそうに肩を震わせる若葉を抱きしめたくてたまらない。



