戻ってきた若葉と自分たちの席に進み、向かい合うように椅子に座る。
俺たちを挟むように置いてあるテーブルには一周ふちがあり、小動物が逃げ出さない工夫がされている。
店員さんがテーブルの中央に置いたのは、小さくて真ん丸なハムスターだった。
「一番最初はハリネズミにするかと思った、若葉ドМだし」
「僕はМじゃないよ。紅亜くんが子供のころからドSだったから、いじられちゃうことが多かっただけで」
「ハムスターも目がグリグリだな」
「また僕のことを人間じゃないって言いたいんでしょ。でもまぁこんな可愛いハムスターと同類なら嬉しいけど」
若葉はハムスター以上の可愛さだ……って、ストレートには褒められないんだよな。
俺の中のあまのじゃく、今はどっかに行っててくれ。
ヒマワリの種をあげるから、俺の心の片隅で静かにガジガジかじっていてくれ。
「ヒマワリのたねを食べるかな? ひゃっ、僕の指から種を奪い取った。ちっちゃな手で種を持ってる。ガジガジ食べてる。紅亜くんちゃんと見て、本当にハムスター可愛がすぎだから!」



