「ハリネズミなんて初めてリアルで見た」
「俺も」
「手に乗せてみたいよね、チクチクするかな」
「若葉見ろ、あっちにフェレットがいる。リードを持って店の中を散歩できるって書いてある」
「うわぁフェレットも癒し度半端ない。しっぽ長いしフサフサだし、触ると絶対に気持ちいいやつだよ」
若葉の髪を乱暴にかき乱す方が、俺は癒されるけど。
「ねぇ紅亜くん、最初にどの動物と触れ合う?」
「若葉が動物をさわりたいっつーから来たわけだし、スタッフに頼んで一番好きな動物を俺たちのテーブルに連れてきてもらえよ」
「ムリムリ紅亜くん決めて」
「は?」
「僕だと悩みすぎて、時間ばっかり過ぎちゃうから」
ヤバっ、かわいすぎなんだけど、俺の若葉が。
ゲージに入ったいろんな動物を見て「この子も可愛い、この子なんて僕に触って欲しそうな顔してる」って目をキラキラさせててさ。
「決めた、店員さんにこの子を触らせてくださいってお願いしてくるね」



