このままじゃ、僕たちが付き合ってることがみんなにバレちゃう。
何か言わなきゃ、みんなの誤解をとくなにか……
って言っても、僕たちが付き合っているのは本当のこと。
恋人ではありませんなんて言ったら紅亜くんを傷つけちゃうし。
オロオロする僕が目に入っていないんだろうか。
「っつうことだから、若葉を俺から奪おうとするなよ」
とんでもない不発弾を残し……いやいや大爆発させ、不機嫌顔で教室を出て行った紅亜くん。
彼の気配がなくなった瞬間、みんなが目をキラキラさせながら僕のところに駆けてきた。
「若葉くんって紅亜くんと付き合ってるの?」
椅子に座ったまま、返答に困る僕。
だんまりを決めこむ主役は置いてけぼりで、勝手に話が盛り上がっていく。
嘘をつく罪悪感に負け、僕はしぶしぶ頷いた。
みんなに幻滅されたよね。
男好きの変な人だって……



