翔太くんが「2年の新生徒会長か。ああいう一生懸命な後輩、マジでストライク」と狙いを定めれば
「甘音みたいな完璧生徒会長って感じじゃないからこそ、助けてあげたくなったりするんだよな。誰かさんみたいに」
と、大地くんはなぜか僕の方を見てニコニコしている。
翔太くんも龍之介くんも「わかる」と頷いて。
僕だけが消化不良みたいな顔で「ん?」と首をかしげて。
甘音くんのことは気なるが、後ろを振り向き続けているのは不自然か。
僕は体を正面に戻した。
でも僕の耳は欲望に素直すぎ。
甘音くんに背を向けているにも関わらず、甘音くんのどんな小さな声も拾ってしまう。
「生徒会長に選ばれたからって、そんなに一生懸命詰め込まなくてもいいよ」
甘音くんは誰に対しても優しいな。
「私は甘音先輩みたいに学園のアイドルじゃないんです。努力して生徒の皆さんに認めてもらわなきゃいけないんです」
新生徒会長も責任感が強くていい子そう。



