本当に紅亜くんは乱暴だ。
僕の背に腕が絡みついたと思った時には、紅亜くんの体温に包まれていた。
彼の胸に沈み込んだ僕の頬。
愛される幸福に酔いしれたくて瞳を閉じる。
あったかい、安心する、二人から愛されているなんて涙が出そうなくらい嬉しくてたまらないよ。
ハピネス色の愛にずっと酔いしれていたかったけれど、なんでこの双子くんたちは向かい合うと喧嘩になる率が高いのかな。
「若葉の独占は許さないから。二人で若葉を愛でるって約束したでしょ。はい、若葉を俺に返して」
「ムリ、若葉のほっぺが俺の胸にくっついてたいって願ってんの、なんでわかんねーかな」
二人が睨みあいいがみ合いの喧嘩を始めてしまいました。
出るわ出るわお互いの文句が。
紅亜くんはドスのきいたオラオラ声で怒鳴り、甘音くんはおっとり声で紅亜くんの怒りをさらにあおる発言を連発して……止めるのムリ。
「こうなったら力づくで若葉を取り返す」と甘音くん。
「俺みたいに毎日鍛えてないくせに甘音は怪力なんだった。若葉逃げるぞ」



