僕は甘音くんが好き。
そして紅亜くんも好き。
今みたいに二人と一緒にいたい。
甘音くんと紅亜くんの兄弟げんかを見守りたい。
どっちかなんて選べないんだ。
でも、二人と付き合いたいなんて許されるはずがない。
紅亜くんが苦しそうに唇をかみしめだした。
僕も僕で、醜い恋愛感情を持ってしまった罪悪感で胸がしめつけられる。
苦しさがにじむ静けさ。
重苦しい空気を一掃するようにパンパンと手を叩いたのは、お兄さん笑顔をうかべた甘音くんだった。
「二人とも、泣きそうな顔しないの」
心にしみわたるような優しい声に、余計に涙腺が刺激される。
「若葉の気持ちも紅亜の気持ちも痛いほどわかる。恋心って自分でもコントロールできないよね。だからこれが一番いいと思うんだ。俺たち3人で付き合おう」



