メロンクリームソーダトライアングル


 怒りを爆発させ女々しく悲しみをこぼした僕を、二人はどんな思いで見つめているんだろう。

 『何言ってるんだ』って感じだよね、僕に失望したに違いない。

 余計に僕を嫌いになったのなら、二人に背を向け涙を流し続ける僕なんて放置で教室に戻ってよ。

 一人にして、これ以上情けない姿を見られたくないんだ。

 二人がこの教室にとどまりたいなら好きにして、僕が出ていく。

 今までありがとう、幼なじみでいてくれて、恋人気分を味あわせてくれて、そしてさようなら。




 力なく立ち上がり、床を踏みしめ一歩二歩。

 ふらつきながらドアに向かうも、双子が放つ不穏な空気を背に感じ勝手に止まった僕の歩み。

 鼓膜が二つの乱暴声を捕えてしまう。



 「ここに連れ込むまでに、若葉を100パー自分のとりこにするって自信満々に宣言したの誰だっけな。あっ、できるオーラを放ちまくってるくせに中身は残念なハリボテ王子か」

 「なっ、廊下で何度も若葉を抱きしめようとしたよ。そのたびに俺を睨んだのは紅亜でしょ」