感極まった翔太君は「俺に優しいのは若葉だけだよ。一生心の友でいような、絶対だからな」と椅子ごと僕を抱きしめた。
「癒して、癒して」とおでこを僕の肩にこすりつける姿は、甘えん坊の弟みたいでかわいい。
「大丈夫だよ、翔太君は人に好かれる才能を持ってるし」
「若葉、翔太を甘やかすな。泣きつけば若葉が優しくしてくれるってこと、こいつは学習済みなわけ。若葉は今からライオンの母親になれ」
「そうだそうだ。かわいい我が子の成長を願って、甘ったれ翔太を崖から突き落とすんだ」
龍之介くんと大地君の無茶ぶりにどう返そうかなと考えた末「ライオンになってみたかったんだよね」と冗談まじりの笑い声をあげる。
「んな、若葉まで俺を見放すのか? お前は優しさの塊人間だろ? 俺らいつめんの癒し担当だろ? 若葉ぁ~俺に優しくして。若葉だけなんだよ、俺の頭を優しくなでなでしてくれる奴ぅぅぅ」
バックハグ状態でおでこを肩にこすりつけられて、「よしよし」と翔太君の頭をなでるのが楽しくてたまらない。



