うつむいたまま落ち込んで、絶望沼からはい上がれませんって曲がる背中がもの語ってて。
普段のキラキラ王子より、なんか人間っぽいっつーか。
パーフェクト生徒会長って言われてた甘音も、こんな無様に悲しむんだなっ思ったら親近感を覚えたっていうか。
俺に初めて弱り切った姿を見せてくれたから、弱小アニマルにしか見えねーわ。
全てのトゲを折られたハリネズミ?
うわっそっくり。
甘音が戦闘不能のハリネズミに見えてしかたがない。
アハハ、可愛いじゃん。
勝手に緩む俺の口元。
双子の兄をいじり倒したい。
やんちゃ心が芽生え「あっ、泣いてる、情けな~」と、甘音の腕にひじを食い込ませる。
「泣いてはいない!」
意地っ張りな声が返ってきて
「涙腺ゆるみまくってるくせに」と、堪えきれずに噴きだしてしまった。
「ほんと俺たちって双子だよな。頑固で意地っ張りなとこ、生まれる前に俺らのDNAに流し込まれた陰謀説を疑いたくなるんだけど。首謀者だれ? 神? 父親? 母親? どっちかなんてどうでもいい、兄弟げんか中にそんなこと考えてる俺が一番どうでもいいわ」



