願いを叶える場所

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オーナーさんが奥に入って15分がたった

本当にあの辛い生活を変えれるのだろうか

そんな心配をしながら残りのオムライスを食べる
冷たいけど美味しい...お母さんの味ににてる

私の母は昔から料理が美味かった


私は特にお母さんの作るオムライスが好きだった
ここのオムライスと似てて卵がふわふわのやつ


お母さんが亡くなったあとも何度か自分で挑戦したみたけど何故かふわふわの卵にはならなかった

どうやって作ったのか

オーナーさんに聞いてみよっかな...


そう考えているとカランカランと誰かが入ってきた音がする

誰だろ....


そう思い後ろをむく


私は入ってきた人....を見て私は目を開く
「あ!ロアさんどこに行ってたんですか!探しましたよ」

オーナーさんに"ロアさん"と呼ばれる猫が入ってきた

「にゃあー」

「そうなんですね、あ!それより仕事ですよ」
「にゃぁ?」

「そうそうあの子ですよ」

何を話してるんだろ...

オーナーさんはロアさんという猫の前にしゃがみこみ

何かを話し始めた


それにしても綺麗な猫だなぁ...
ロアさんと呼ばれていた猫は真っ黒い毛並みで目はシトリンという宝石の色に似ている

そう思いながら猫を眺めていると

オーナーさんが猫を抱き抱え立ち上がる

「お客さんこちらうちの看板猫のロアさんです」

へ〜....看板猫なんだ

「願いを叶えるのはこのロアさんに手伝ってもらいます」

猫に手伝ってもらう...?

「それはどういう...」
「まあやってみればわかるでしょう」

そうオーナーさんが言うと奥からチンとトースターが焼き終わった時になるような音がする

「お、焼き上がりましたか」
そういいまた奥に入って行くオーナーさん
そして5分もしないうちに帰ってくる

「それでは準備はよろしいですか?」
そう顔色を一切変えず聞くオーナー

そんなの決まってる




「はい、もちろんです」

「それではこちらを」
そういい私の前に何かを置くオーナーさん
私は静かに机に置かれたものを見る

「これは…?」
「シホンケーキです。生クリームをつけてお食べ下さい」
え....?ふざけてるの??

「なぜ…?」
「食べてみたら分かりますよ」

そういい微笑むオーナーさん
こんなの食べてる暇なんてないのに
そう頭ではわかっているのにどうしても食べたくなってしまう

「いただきます...」
そういい1口、口に入れる

すると口いっぱいにクリームの甘さとシホンの柔らかさが広がる

美味しい...そう思った瞬間




頭が真っ白になる
あれ....?なにこれ....







「grant a wish」

オーナーさんのその声を最後に私の意識は飛ばされた