願いを叶える場所

私、大野絢香(あやか)は茶色の可愛らしい大きなドアをゆっくり開ける。

するとカランカランと音がなり
カウンターからお店の人であろう人が顔をだした。

「いらっしゃいませ」

前髪を左に七三分けした黒髪のイケメンがにっこり笑顔で私に向かって言う。

「こんにちは」
店の中に入り私は挨拶をする。

「こちらにどうぞ」
その人はカウンターを指さしそういう
私は茶色のイスにゆっくり歩き座る。

「こちらメニューです。ごゆっくり」

と笑顔でメニューを渡してくる男性、私は貰ったメニューを開き何があるか見てみる。

そこには美味しそうに写真に取られた料理の写真と料理名が書かれていた。
何か頼もうかな....けどお金がな...。
私はメニューに書いてあるだろう値段を見るけど、あれ....おかしいな値段が書かれてない...

「あの…」

「はい、どうかされましたか?」

「値段が書かれていないんですけど...」

「お客様からお金なんて貰えませんよ」

と微笑むお店の人
え?どういうこと??ここお店だよね
私の頭の中にハテナが浮かぶ。
お客様からはお金を貰うものなんじゃ...

「ただってことですか..?」

私は恐る恐る聞く
冗談で言ったつもりがお店の方ははっきりと

「はい」

ただなんだ...なんか怪しい...
そう思うけどメニューの写真を見ると
最近お腹が好かなかったのに何故かどうしても食べたくなる。

どれ食べよう...全部食べたい
きっとまた晩御飯は食べれないだろうしガッツリ食べちゃってもいいよね...

「じゃあこのオムライスください」

「かしこまりました少々お待ちください」
そういいお店の方は奥に入っていく
私は茶色と白で統一された店内を見渡す統一されていて綺麗だな...けど

本当にここってあの願いを叶えてくれるっていう、



"'ウィッシュ"なのかな
いや"ウィッシュ"じゃないと私が殺されちゃう...一刻も早く私の願いを叶えてもらわなきゃ






「こいつ!!!」

「うっ」

私はお酒の匂いのすごいお父さんに頬を殴られる
「なんでまだ夕ご飯作ってないんだ!!あ"あ?」
低い声で叫ぶお父さん
「ご、ごめんなさい...ぶ、部活で..」
「じゃあ部活やめろな?そうすれば勉強の時間も取れるだろな?」

「そ、それは嫌!!い、急いでつ、作るから!頑張るから!!」


「じゃあ早く作れ!!」

そういい頭を下げていた私の頭を蹴り部屋から出ていくお父さん

な、なんで私だけ...こんな目に...


そんなことを思い出していると

「オムライスです」
コトッと出来たてだからなのか蒸気が上るオムライスをお店の人が私の前におく

「美味しそう…」
久々に誰かに作ってもらったご飯だ…

「いただきます」
私はスプーンを取りフワッフワの卵とケチャップライスをすくう

すると口に入れた瞬間アツアツの卵とケチャップのトマトの味がする

「美味しい….」
「良かったです」

そう笑うお店の人
ずっと思ってたけど...
「すみません...えっと店員さんですか...?」

まあエプロンつけてるから店員なんだろうけど...
「申し遅れました私ここのオーナーです」

あ、オーナーさんなんだ....

「あのそれでここってあの噂の"ウィッシュ"であってますか..?」

そう聞くとオーナーさんは雰囲気が少し変わり

「はい」
と笑った