颯太が県外に戻ってから、毎日が変だった。
朝起きたら必ず「おはよ」
夜は必ず電話。
寝落ち通話が当たり前になって、
私の日常は颯太の声で始まり、颯太の寝息で終わるようになった。
【颯太】
今日も電話していい?
【凪咲】
……仕方ないから、いいけど
いつも同じやり取り。
ある夜、いつものように寝落ち寸前。
「……凪咲ちゃん」
掠れた声で名前を呼ばれて、ドキッとした。
「なに?」
「俺のこと、どう思ってる?」
急に真剣な声。
心臓がうるさすぎて、返事が詰まった。
「……知らないよ、そんなの」
颯太は小さく笑って、
「そっか」ってだけ言った。
でもその夜、颯太の寝息がいつもより少し早かった。
なんだか不安になって、切らずにそのまま寝た。
次の週、真央と電話してたとき、
「颯太、最近あんまり良くない噂聞くけど……大丈夫?」って言われた。
「え、どういうこと?」
「女遊び激しいって……」
私は笑って誤魔化したけど、胸がざわついた。
その夜も颯太から電話。
でもいつもと声が違う。
少し酔ってるみたいだった。
「凪咲ちゃん、今何してた?」
「……別に」
「俺のこと、考えてた?」
からかうような声。
でもその奥に、寂しそうな響きがした。
「颯太くん、酔ってる?」
「……ちょっとだけ」
黙ってたら、颯太が小さく呟いた。
「会いたい」
初めて聞いた言葉。
胸がぎゅっとなって、涙が出そうになった。
「……私も」
そしたら颯太、すごく静かな声で
「ごめん、凪咲ちゃん」
それだけ言って、電話が切れた。
次の日、朝からLINEが来なかった。
初めてだった。
不安でたまらなくて、
自分から電話したけど、出ない。
LINEも既読がつかない。
その夜も、
イヤホンを耳に入れたまま、
颯太の名前を何度も見つめてた。
遠くにいるのに、
こんなに胸が痛いなんて、
思わなかった。
朝起きたら必ず「おはよ」
夜は必ず電話。
寝落ち通話が当たり前になって、
私の日常は颯太の声で始まり、颯太の寝息で終わるようになった。
【颯太】
今日も電話していい?
【凪咲】
……仕方ないから、いいけど
いつも同じやり取り。
ある夜、いつものように寝落ち寸前。
「……凪咲ちゃん」
掠れた声で名前を呼ばれて、ドキッとした。
「なに?」
「俺のこと、どう思ってる?」
急に真剣な声。
心臓がうるさすぎて、返事が詰まった。
「……知らないよ、そんなの」
颯太は小さく笑って、
「そっか」ってだけ言った。
でもその夜、颯太の寝息がいつもより少し早かった。
なんだか不安になって、切らずにそのまま寝た。
次の週、真央と電話してたとき、
「颯太、最近あんまり良くない噂聞くけど……大丈夫?」って言われた。
「え、どういうこと?」
「女遊び激しいって……」
私は笑って誤魔化したけど、胸がざわついた。
その夜も颯太から電話。
でもいつもと声が違う。
少し酔ってるみたいだった。
「凪咲ちゃん、今何してた?」
「……別に」
「俺のこと、考えてた?」
からかうような声。
でもその奥に、寂しそうな響きがした。
「颯太くん、酔ってる?」
「……ちょっとだけ」
黙ってたら、颯太が小さく呟いた。
「会いたい」
初めて聞いた言葉。
胸がぎゅっとなって、涙が出そうになった。
「……私も」
そしたら颯太、すごく静かな声で
「ごめん、凪咲ちゃん」
それだけ言って、電話が切れた。
次の日、朝からLINEが来なかった。
初めてだった。
不安でたまらなくて、
自分から電話したけど、出ない。
LINEも既読がつかない。
その夜も、
イヤホンを耳に入れたまま、
颯太の名前を何度も見つめてた。
遠くにいるのに、
こんなに胸が痛いなんて、
思わなかった。
