嵐のあとの綺麗な空

それからしばらくして、
私は一番愛していた湊とよりを戻した。
プロポーズは、いつものリビングで、
「もう一度、俺と一緒にいてくれますか?」って涙目で言われたとき。
私は泣きながら「はい」って答えた。

結婚して、子どもが生まれて、
今では喧嘩もほとんどしないくらい、
毎日が穏やかで、温かくて、幸せでいっぱい。

颯太は、
私の人生に現れた、運命の人だった。

占い師が言った、
「前世の人。今世では交わらない人」
決して手に入らない、でも決して忘れられない人。

颯太は私の心を何度も掻き乱して、
傷つけて、泣かせて、
でもそのたびに、
私が本当に欲しい幸せを、
ちゃんと見せてくれた。

颯太という嵐が去ったあと、
私はやっと、
ずっと隣にいてくれる人を、
ちゃんと掴むことができた。

今、隣で寝息を立てる湊と、
小さな子どもがいる部屋で、
窓を開けると、
いつも綺麗な空が広がっている。

ありがとう、颯太。
一番好きだった人。

そして、
ありがとう、湊。
一番愛してる人。

嵐のあとは、
綺麗な空が見えた。

(完)

読者のみなさん、長い旅路に付き合ってくれてありがとうございました。
凪咲ちゃんはいろんなことを乗り越え、幸せになりました。