嵐のあとの綺麗な空

それから、しばらく誰とも付き合うのは……
と思っていたけど
颯太の押しが強くて、
私は颯太と付き合った。

念願の!!!って感じだった。
会いに行くのは相変わらず私だったけど、
今回はちょっと違った。
「会いたい」って言えば、颯太は時間を見つけて必ず来てくれた。

このまま結婚するのかも……
そんなことまで本気で思った。

でも、そう長くは続かなかった。
半年。

付き合ってみたら、なんか違った。

颯太は優しかったけど、
どこかで「いつか私を忘れるかもしれない」という恐怖が消えなかった。
それに、頭から離れないのは、
3年も一緒にいた湊のことだった。

結局、私は逃げた。

会う勇気も電話する勇気もなく、
LINE一本で終わらせた。

【凪咲】
最近忙しくてなかなか会えないし
仕事に集中したいから別れたい
ごめんね

本当の理由なんて、一言も書けなかった。

颯太からは何度も電話。
長文のLINEが何通も来た。

【颯太】
理由ちゃんと聞かせて
【颯太】
お願い、もう一度会おう

全部読んだ。
全部、胸が痛くて。

でも、私はブロックして、削除して、
「これでいいんだ」って自分に言い聞かせた。

颯太は嵐だった。
私の人生を何度も揺らして、
最後は私を逃がしてくれた。

ありがとう、颯太くん。
一番好きだった人。