嵐のあとの綺麗な空

湊が浮気してた。
たった一度の、連絡。
スマホの通知でバレた。
私も、半年くらい前に颯太と深夜に連絡を取ってたことがバレてた。
お互い「ごめん」「許す」と言った。
でも、心のどこかで、もう限界だった。

浮気だけじゃない。
毎日の小さな喧嘩。
「なんでわかってくれないの?」
「俺だって頑張ってるんだよ」
積もり積もった不満が、爆発した。

ある夜、些細なことから大喧嘩になった。
私が「もう無理」って言ったら、
湊も初めて声を荒げた。

「……俺も、もう疲れた」

リビングに沈黙が落ちた。
初めて、別れが現実味を帯びた。

でも、どっちも「別れよう」とは言わなかった。
言えなかった。

涙が止まらなくて、
私は湊の胸に顔を埋めた。

「……ごめん」
「……俺も」

許すって言ったけど、
完全に元通りには、もう戻れない。
それでも、離れられない。

私たちは、
傷つけ合って、傷を舐め合って、
それでも一緒にいることを選んだ。

完璧じゃない。
でも、これが私たちの恋だった。