家に帰ってすぐ、颯太にLINEをした。
【凪咲】
今日はありがと
楽しかった
【颯太】
こっちこそ
短いやり取りで終わったのに、胸がざわざわして眠れなかった。
次の日、朝イチで着信。
颯太だった。
「今から迎えに行くから準備して」
「……え? 今?」
「スタバ行こうぜ」
急すぎて頭回らないまま、慌てて準備して外に出たら、
停まってたのは知らない白い車。
運転席から降りてきたのは、颯太じゃなくて、
見たことない男の人だった。
「凪咲ちゃん? 颯太の代わりに迎えに来た拓海(たくみ)です!」
ニヤニヤしてる。
なんかやんちゃそうで、颯太の友達っぽい。
「颯太は?」
「もうスタバで待ってるって」
……なんで自分で行かないのさ。
スタバに着いたら、颯太は窓際の席でコーヒー飲んでた。
こっちを見ても、軽く手を上げるだけ。
相変わらず温度が読めない。
3人で少し話して、拓海がニヤニヤしながら去っていった後、
颯太がぽつりと言った。
「今日でまた県外に戻る」
……やっぱり今日だったんだ。
夜、悠翔が「絶対見送ろう!」って言い出して、
いつものグループで、総勢9人で颯太の家近くの駐車場に集まった。
颯太は荷物をトランクに詰め終わって、みんなに軽く挨拶。
笑顔だけど、どこか他人行儀。
悠翔が「またすぐ戻ってこいよ!」って泣きそうな顔で言う中、
私は黙ってた。
颯太が最後にこっちを見て、
小さく手を上げた。
「じゃあね、凪咲ちゃん」
それだけ。
運転席に乗り込んで、エンジンをかける。
窓も開けず、ただ軽く手を振って、
颯太の車はゆっくりと夜の道に消えていった。
エンジン音が完全に聞こえなくなってからも、
私はその場から動けなかった。
真央がそっと肩を抱いてくれた。
「大丈夫?」
頷いたけど、
胸の奥が、ぎゅっと締めつけられてた。
遠距離が、始まった。
【凪咲】
今日はありがと
楽しかった
【颯太】
こっちこそ
短いやり取りで終わったのに、胸がざわざわして眠れなかった。
次の日、朝イチで着信。
颯太だった。
「今から迎えに行くから準備して」
「……え? 今?」
「スタバ行こうぜ」
急すぎて頭回らないまま、慌てて準備して外に出たら、
停まってたのは知らない白い車。
運転席から降りてきたのは、颯太じゃなくて、
見たことない男の人だった。
「凪咲ちゃん? 颯太の代わりに迎えに来た拓海(たくみ)です!」
ニヤニヤしてる。
なんかやんちゃそうで、颯太の友達っぽい。
「颯太は?」
「もうスタバで待ってるって」
……なんで自分で行かないのさ。
スタバに着いたら、颯太は窓際の席でコーヒー飲んでた。
こっちを見ても、軽く手を上げるだけ。
相変わらず温度が読めない。
3人で少し話して、拓海がニヤニヤしながら去っていった後、
颯太がぽつりと言った。
「今日でまた県外に戻る」
……やっぱり今日だったんだ。
夜、悠翔が「絶対見送ろう!」って言い出して、
いつものグループで、総勢9人で颯太の家近くの駐車場に集まった。
颯太は荷物をトランクに詰め終わって、みんなに軽く挨拶。
笑顔だけど、どこか他人行儀。
悠翔が「またすぐ戻ってこいよ!」って泣きそうな顔で言う中、
私は黙ってた。
颯太が最後にこっちを見て、
小さく手を上げた。
「じゃあね、凪咲ちゃん」
それだけ。
運転席に乗り込んで、エンジンをかける。
窓も開けず、ただ軽く手を振って、
颯太の車はゆっくりと夜の道に消えていった。
エンジン音が完全に聞こえなくなってからも、
私はその場から動けなかった。
真央がそっと肩を抱いてくれた。
「大丈夫?」
頷いたけど、
胸の奥が、ぎゅっと締めつけられてた。
遠距離が、始まった。
