嵐のあとの綺麗な空

お祭りのあと、
「楽しかったね〜!」って軽く手を振って解散。

家に帰ってすぐ、真央に電話。

「ねえ、どう思う?湊ってさ……」
「めっちゃいい奴じゃん! 凪咲にドンピシャだよ!」
「でもなんか……上手くいきすぎてて怖い」
「また傷つく気がする……」
「でも最近、颯太のこと考えなくなってきたな〜」

真央は笑いながら
「それが答えじゃん」って言ってくれた。

数日後、夜の電話。

【湊】
凪咲、なにしてるのー?

【凪咲】
ゴロゴロしてるよ(笑)
湊は?

話してるうちに映画の話題になって、
「最近見たやつでさ〜」って盛り上がってたら
湊がぽつり。

「見たくない? 今から」
「え?」
「うち来る? DVD借りて待ってる」

一瞬ドキッとしたけど、
私はもう「男の人の家=無理」なんて思ってない。
散々男女グループで夜通し遊んできたし、普通に友達の家行くノリ。

「いく!」って即答した。

夜9時過ぎ、湊が車で迎えに来てくれた。
コンビニでポップコーンとジュース買って、湊の部屋へ。

最初はソファにちょっと離れて座ってた。
ホラー映画かけて、怖いシーンで私が「ひゃっ!」ってなったら、湊が爆笑しながら肩寄せてきて。

泣ける映画に変えたら、2人してちょっとウルウル。
気づいたら肩がくっついてて、
湊の腕が自然に私の肩に回ってた。

映画が終わっても、
そのまま離れなかった。

湊が小声で、
「……こうしてると、落ち着くね」

私は何も答えられなくて、
ただ頷いた。

心臓の音が、
お互いに聞こえてる気がした。