嵐のあとの綺麗な空

お祭りの時期が来て、
真央も莉緒も彼氏と行くって聞いて、
めっちゃ萎えてた。

【凪咲】
祭り行きたいのに、みんな彼氏と行っちゃう
誰も付き合ってくれない……

【湊】
俺で良ければ行く?

【凪咲】
え、マジ!? いくいく!!

単純に、お祭りに行けるのが嬉しくて
飛びついた。

当日、湊は浴衣じゃなくて甚平で登場。
「似合ってる?」って照れ笑いしてて、
なんか可愛かった。

屋台全部奢ってくれるし、
道路では「危ないよ」って自然に車道側に移動してくれたり、
りんご飴落としそうになったらサッと受け止めてくれたり。

そんなの、今までなかった。

颯太も悠翔も、
みんな友達感覚だったから、
見栄とかプライドとかなくて、
「お前も男友達!」みたいなノリだった。

でも湊は違う。

「女の子なんだから、守るのが当たり前じゃん」
ってさらっと言って、
私の手を自然に引いて歩いてくれた。

花火が上がったとき、
湊が隣で「綺麗だね」って呟いて、
そっと私の肩に手を回してくれた。

守られてるって、
こんなに温かいんだ。

胸が、じんわり熱くなった。