嵐のあとの綺麗な空


それから数回、友達経由で湊と会うようになった。
3回目くらいで「LINE交換しとく?」って自然に交換。

最初は完全に友達感覚。
恋愛感情なんてゼロ。
ただ単純に、湊といると笑えるし楽だった。

【湊】
今日の服ダサい(笑)
【凪咲】
うるさいわ!!(笑)

湊はおちゃらけが得意で、
変なスタンプ連打してきたり、
「凪咲ちゃんって実はツンデレだよね〜」ってからかったり。

自然と電話もするようになった。
きっかけは向こうから。

ある夜、突然着信。
出たら明らかに酔ってる声。

「もしもーし、凪咲ちゃーん?」

「……何? うるさいよ」

「いやさ、なんか飲みすぎちゃってさ〜
 凪咲ちゃん可愛いねって思ってかけちゃった」

「……は?」

「凪咲ちゃんは俺のこと嫌い?」

急に真面目なトーンになって、
私は一瞬ドキッとした。

でも、
「どうせ酔っ払ってるだけだろ」
って自分に言い聞かせて、
「大っ嫌い〜!」ってふざけて返した。

「えー! ひどいー!」
って湊が笑ってて、
その声が妙に心地よくて、
私もつられて笑ってた。

どうせ酔っ払ってるだけ。
間に受けなくていい。
そう思ってた。

でも、
その電話が切れたあと、
なんだか胸が少しだけ温かかった。