嵐のあとの綺麗な空


颯太は2ヶ月に1回くらい、地元に顔を出しては
1泊か2泊で会ってくれた。

ドライブして、夜はコンビニの前で缶コーヒー。
別れ際、いつも私が「行かないで……」って泣きじゃくる。
颯太は「また来るから」って頭撫でて、
そのまま去っていく。

拓海に相談しても
「分からんな〜、颯太らしいっちゃらしいけど……」
って首傾げるだけだった。

学校が始まって、新しい友達もできて、
毎日が忙しくて、寂しさをごまかすには十分すぎた。

でも、やっぱり埋まらない。

ある日、友達に誘われて占いに行った。

「この人との縁を見てもらえますか?」
って名前と生年月日を伝えると
占い師さんが静かに言った。

「颯太さんは、あなたの前世の人。今世では無いよ」
「一生、交わらない」
「もし仮に付き合えたとしても、必ず別れが来ます」

私は笑って「そうですか〜」って返したけど、
胸の奥がズキッとした。

だって、
出会ってからもう3年。
片思いで言えば、もう1年。
ずっと追いかけて、届かなくて、
でも離れられなくて。

「一生交わらない」
って言われた瞬間、
何となく、納得してしまった。

占い師さんが最後に優しく言った。

「あなたには、ちゃんと今世で結ばれる人がいます」
「その人は、もうすぐ現れますよ」

私は涙を堪えて、
「ありがとうございました」って頭を下げた。

帰り道、颯太にLINEした。

【凪咲】
今日占い行ってきた
颯太とは前世の人だって言われた(笑)

【颯太】
は?(笑)
じゃあ今世はもう会わない方がいい?

【凪咲】
……会いたいよ

【颯太】
俺も

それでも、
何かが少しずつ、終わろうとしてる気がした。