嵐のあとの綺麗な空


颯太が県外に行くまでの期間は、あと1ヶ月もなかった。

私も春から専門学校が始まる。
お互い新しいスタート。
だからこそ、もう隠すことなんてしたくなかった。

最後に会った日、
颯太の部屋で荷造り手伝いながら、
私は大号泣してた。

「嫌だよ、また離れるの……」
「私、颯太くんのことほんとにほんとに好きだから……」

颯太は黙って聞いてたけど、
最後に私の頭を撫でて、
「……俺も、凪咲ちゃんのこと嫌いじゃないよ」
って、それだけ言った。

見送る日、
私は抱きついて、
「待ってるからね」「絶対帰ってきてね」って
子供みたいに泣きじゃくった。

颯太は苦笑いしながら、
「わかったよ」って私の涙を拭いてくれた。

それからまた遠距離。
でも今回は、もう隠さない。

【凪咲】
好き
今日も颯太くんのこと考えてた
めっちゃ好き

【颯太】
……知ってる(笑)

毎日、告白したあの日から開き直って、
好きな気持ちを全部ぶつけてた。

電話でも、
「ねえ、颯太くんのこと考えるだけで胸が痛い」
「会いたい、死にそう」
「好きすぎてどうしたらいい?」

颯太は最初は照れ笑いしてたけど、
だんだん、
「……俺も会いたいよ」
「凪咲ちゃんの声聞くと落ち着く」
って、ちゃんと返してくれるようになった。

遠距離なのに、
今までで一番、
颯太の心に近づけてる気がした。