嵐のあとの綺麗な空

もう後戻りはできない。
答えを待つしかない。

告白した翌朝、颯太からLINE。

【颯太】
びっくりした
返事は必ずするから
ちょっと待ってて

「ちょっと」って、どのくらい?
私は毎朝スマホを握りしめて、
毎晩胸の奥を締めつけながら待った。

それでも懲りずに、週末も会いに行った。
顔を見ないと、息ができなかったから。

そしてその日は突然、来た。

【颯太】
あの返事がしたい
電話できる時教えて

真夜中だった。

「もしもし……」

颯太の声が、少し掠れてた。

「俺、考えた」
「うん……」

「凪咲ちゃんのこと、好きだよ」
一瞬、胸が跳ねた。

「でも……付き合えない」
「また県外に行くんだ。
 だから、ごめん」

沈黙が落ちた。

また帰ってくるから待ってて、とは言われなかった。

電話が切れたあと、
私はスマホを胸に押し当てたまま、
不思議と涙は出なかった。

むしろ、
どこかで覚悟してたんだって気づいた。

窓を開けたら、
夜空がすごく綺麗で、
胸の奥が清々しかった。


これで、私はちゃんと前に進める。