嵐のあとの綺麗な空

コンビニの駐車場でみんなで話している時、
スマホが震えた。

【悠翔】
あとで俺の家きて欲しい

たったそれだけ。
でも、読んだ瞬間、背筋が凍った。

私は慌ててみんなに見せた。

「やばい……悠翔くんからこう来たんだけど……
もしかして私、フラれる??」

真央が「えっ!?」って顔でスマホ覗き込んで、
拓海も莉緒も「マジか……」って黙った。

私、急に足が震えてきて、
その場にしゃがみこんだ。

だってわかってたから。

私が散々束縛して、
「今どこ?」「誰といる?」「女の子いる?」って
何度も何度も聞いて、
悠翔に嫌な思いさせてたこと。

颯太が女にだらしないって噂も知ってたのに、
悠翔を誘わずに颯太と彼女と3人でご飯行ったこと。

全部、全部、私が悪い。

「私……やっちゃった……」
涙が止まらなくて、地面に座り込んだまま泣き崩れた。

真央が背中をさすってくれて、
「まだわかんないよ……」って言ってくれたけど、
私にはもうわかってた。

悠翔の中で、私のわがままが積もり積もって、
今日がとどめになったんだって。

コンビニの蛍光灯の下で、
私は初めて、
本当に大事なものを失う瞬間を味わった。